ホワイトカラーエグゼンプションとは?その問題点とメリットとは?

ホワイトカラーエグゼンプションとは、簡単に言うと労働時間と残業手当に関する規制緩和です。

この制度、我々労働者(ホワイトカラー)にとって大変重要です。この制度次第で、我々の労働環境は激変します。最悪の場合、仕事が原因となるうつ病や過労により体調を崩す人が大きく増えることになるでしょう。

また、年収の評価軸が労働時間主体から成果主体となり、一部のできるホワイトカラーのみが勝ち組となるでしょう。年収において、二極化が大きく進むことを意味します。

これだけ大きな変化をもたらす「ホワイトカラーエグゼンプション」とはどんな制度なのか?個人的には問題点だらけの制度だと思いますが、メリットもある?と言われています。しっかりと勉強しておきましょう。

■労働時間の規制緩和とは?

まず、労働時間の規制緩和ですが、労働時間に制限がなくなってしまうことを意味しています。

例えば、労働基準法では一週間に40時間、一日に8時間を超えて働かせてはならないと定めています。ま、実際のところ、我々はこの制限以上に働いていますよね。私なんて一日12時間働くこともざらです。

労働基準法に定められた時間以上に働くことができている理由は、36協定という個別の協定を結んでいるからなのです。ただし、36協定でももちろん労働時間の上限が定められています。その上限時間を守れば、人間的な生活を維持できる労働時間に収まるようになっています。

しかし、ホワイトカラーエグゼンプションが実施された場合、この労働時間の制限が撤廃されます。いわゆる裁量労働制となるのです。体を壊してしまうくらいの長時間労働を強いられても法律は守ってくれないということになります。恐ろしいですよね。。。これは大きな問題ですよね。

■残業手当の規制緩和とは?

労働時間の制限が撤廃されたら、ホワイトカラーの人間は今以上に働くことになるでしょう。確実に労働時間は増えるでしょう。つまり、残業だらけになるわけですね。ただでさえ、日本人は働き過ぎだというのに。。。今以上に働けなんてひどい話です。

では、残業が増える分、年収も増えるのでしょうか?

もちろん、答えはNo!ホワイトカラーエグゼンプションによって、企業はホワイトカラーの労働者に残業代を払う必要がなくなるのです。ホワイトカラー・エグゼンプションが「残業代ゼロ法案」と呼ばれている所以ですね。

つまり、企業サイドからみれば、ホワイトカラーの労働者をいくらでもただ働きさせることができるというわけ。企業はウハウハですね。企業活動において一番のコストである人件費を大幅カットできちゃうわけですから。

強いもの(企業)は喜び、弱いもの(労働者)が悲鳴を上げる制度、それがホワイトカラー・エグゼンプションと言っても過言ではないのではないでしょうか?

どう考えても問題点だらけの制度にしか思えません。

■では、ホワイトカラー・エグゼンプションのメリットとは?

「一律に時間で成果を評価することが適当でない労働者の勤務時間を自由にし、有能な人材の能力や時間を有効活用する」これが、ホワイトカラーエグゼンプション制度のメリットだと言われています。

ダラダラと仕事をする人が減り、効率的な仕事のスタイルが定着する。結果、優秀な人材の育成につながり、日本の労働者の生産性が向上すると考えられているようです。

しかし、そんなのは机上の空論。そんなに上手く行くわけ無いと思います。企業がおいしい思いをするための言い訳に過ぎないのです。ホワイトカラーエグゼンプションには問題点ばかりでメリットなんて無いんです。

 サービス残業の合法化・長時間労働の常態化をもたらすホワイトカラーエグゼンプション。法案として成立しないことを願うばかりです。でも、自民党がやる気だからなぁ〜。多分成立するんでしょうね。

ちなみに、私はもうすぐ管理職。管理職になれば、ホワイトカラー・エグゼンプションの導入に関係なく、残業無制限となります。もちろん、残業代の支給も無し。よって、個人的には導入されようがされまいがどちらでもいいんですけどね。

でも、将来ある若者・後輩たちが体を壊すまで働かされる環境を手放しで喜べません。やっぱり本制度の見送りを期待してしまいます。